堕天使の光

誰もが寝静まる頃

濡れた瞳が

静かに俯いている

出窓から見渡す

冷たく澄んだ

銀のアスファルト

寂しく瞬く

ネオンの群れ

点滅する

カーライト

白く透き通る月が

ぼんやり浮かぶ

果てしない

夜のパノラマ

神聖な輝き

一瞬の煌き

魂が

そっと震える

ふと振り向くと

心を透かすような

謎めいた瞳

穏やかな微笑み

悪魔のようでもあり

天使のようでもある

かつて天界を離れ

地上をさまよう

堕天使

けれど

ぼくは感じている

きみの優しさを

人の痛みに

寄り添う心を

だから

ぼくは

きみを抱き寄せる

強く

抱きしめる

穢れのない

黒い翼が

静かに震える

これは夢?

それとも幻?

寂しさが見せた

淡い愛?

それでもいい

ぼくは

きみを許す

きみも

ぼくを許す

寄り添う

ふたつの心

翼が歌い

甘やかな子守唄が

夜を包む

幸せのパズルが

そっと形を作る

虹の彼方

そこへ

行けたなら

もし

誰もが許し合えたなら

きっと世界は

やさしい和に

包まれる

静かに遠ざかる幻が

微笑む

優しさを忘れないで

希望を見失わないで

心の奥で揺れる想いが

きっと

答えになる

そう伝えて

幻は消えた

だからぼくは

今も

闇の中を

小さな光を探して

歩き続けている

🌙
Black Cat